
さくらインターネット株式会社 東京支社にお伺いしました
2025年3月4日に、東京都新宿区にあるさくらインターネット株式会社の東京支社にお伺いし、
テクニカルソリューション本部 パートナーアライアンス部の池田様、
クラウド事業本部 エンジニア採用責任者の三浦様、
情報システム統括室 コーポレートIT グループの小泉様
にお話を伺いました。
この記事では、お話をお伺いした内容を、就活活動をしている学生さん向けに役立つ情報をまとめます。
なにをしている企業?

さくらインターネット株式会社は、1961年創業の
主に個人・法人向けにサーバーホスティングサービスを行っている企業です。
例として、以下のようなサービスが提供されています。
・レンタルサーバー事業(さくらのレンタルサーバ)
・VPS事業(さくらのVPS)
・クラウド事業(さくらのクラウド)
・GPUサーバー(高火力コンピューティング)
会社のアピールポイントは?
さくらインターネット株式会社は、「『やりたいこと』を『できる』に変える」の企業理念のもと、
個人向け、法人向けに多様のサービスを提供していることが特徴です。
近年話題のChatGPTなどの生成AIには、とても高性能なコンピューターが必要になり、サービスを提供している事業者がすぐに調達することは難しいので、さくらインターネットのようなホスティング事業者が提供しており、非常に需要が高まっています。
IT業界では珍しい垂直統合型・自前主義のビジネスモデルにより、データセンターの運用からサービス開発・運用、サポートまで自社で実施しています。
国産の事業者初「ガバメントクラウド」に認定
政府共通のクラウドサービスの利用環境です。
デジタル庁がクラウド事業者と契約を行い、システムを構築し、
自治体などがデジタル庁が構築したシステムを利用する仕組みです。
従来のような各自治体でのサーバーの調達が不要になり、初期コストが軽減さされるほか、従来ではシステムの違いにより手間がかかっていてた庁内外とのデータ連携が容易になります。
また、高度なセキュリティ対策が施されており、プラットフォームや物理設備に対するセキュリティ対策を各自治体で講じる必要がなくなるのも特徴です。
さくらインターネットが提供するクラウドサービス「さくらのクラウド」は、デジタル庁が指定する「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に、2025年末までに技術要件をすべて満たすことを前提とした条件付きの認定を受けています。
現在「さくらのクラウド」の開発強化、一部機能はサードパーティー製品を用いて開発を行っていて、2025年度中にガバメントクラウドとしての提供を目指しています。
さくらのクラウドのほかにも、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructureの5サービスが対象となっています。その中でも「さくらのクラウド」は国産の事業者として初の認定となり、注目が集まっています。
日本の企業や個人から海外のIT企業への支払いが増える「デジタル赤字」にはメリット、デメリットがありますが、多くの事業者が海外のサービスに依存していることが現状であり、さくらのクラウドの今後に期待が高まります。
どんな人材を募集してる?どんな資格が必要?
・学習姿勢・問題解決能力があるか
→問題をただ解決するだけではなく、その問題はなぜ起きたのか?その問題をもう一度起こさないためにはどうしたらいい?などを考えられること
・インプットだけではなく、アウトプットができているか
・実務的な経験はあるか
を主に求められます。
また、GitHubでのソースコード公開など、成果物がある方が通過しやすいと仰っていました。
まずは、さくらインターネットはサーバーインフラを提供する会社です。
そんな会社で提供しているサービス、使われている技術が
好きなこと、技術が好き、好きでいられることが重要です。
インターンについて
インターンの概要
- 実施期間
-
夏期に5日間
- 受け入れ人数
-
20名程度
インターン期間の流れ
以下では2024年に行われたインターンシップの流れについて紹介します。
「さくらインターネットのVPSやクラウドのベンチマークを測定し、それぞれの仕組みを調べる」 をテーマに行われました。
まずは先輩社員、就活生同士の顔合わせから始めます。
サーバーのベンチマークを実際に取り、まとめる
1日目は手順通りに2,3日は学生が興味のあるものや実用性能などを調べます。
最終日に、2〜4日目に調べまとめた結果を発表します。
入社後について
さくらインターネット株式会社では主にエンジニアコースとビジネスコースに分かれ、エンジニアコースではサービスインフラの構築・管理を行い、ビジネスコースではお客様の対応や営業などを行います。
今回は、エンジニアコースの流れについて紹介します。
基本的にリモートで行われます。
エンジニアコース・ビジネスコース合同で社会人基礎を学びます。
社員同士の親睦を深め、ビジネスマナーを学んでいきます。
会社のことをよく知り、若者同士の交流を深めます。
実際の業務の体験や、座学を行い、エンジニアという仕事を理解し、先輩社員との関係を深めます。
そのほかにも北海道石狩市にあるデータセンターの見学も行います。
さまざまな研修を通し、自分自身がどんな性格をしているか、どういう課題があるかを明らかにしていきます。
その後、配属先との面談を経て各部署に配属になります。
7月に入ると、エンジニアコースの仕事ではなくビジネスやカスタマーサポートの研修も行います。
お客様のメール対応などの体験を通して、どんな会社なのかどのようなお客様がいるのかを学んでいきます。
また、「さくらのクラウド検定」という試験があり、研修期間中に受験できる基礎知識をつけていきます。
社内イベントについて
さくらインターネット株式会社の文化として、年に2〜3回、たこ焼きパーティが開催されています。
社内にたこ焼きマスターが5人ほど存在し、下地を作るそうです。
コスプレをする人もいるんだとか。
ほとんどの社員がリモートで仕事をしている中、このようなイベントで始めてリアルで会うといったことがあるメリットもあるそうです。
話は戻り、なんとそのレシピが、GitHubにて公開されています。
ちょっと作ってみたくなりますよね・・・
社員の方からのメッセージ
”さくらインターネットが好きな人、挑戦したい人をお待ちしています”
最後に
今回、お忙しい中インタビューに協力してくださった池田様、三浦様、小泉様、ありがとうございました。
この記事を見た就活生のみなさんの力になれたら幸いです。